股関節の痛み

股関節の症状

先天性股関節脱臼

先天性股関節脱臼とは、生まれてきた時、もしくは生まれてきた後に足の骨である大腿骨と骨盤の位置関係が悪く、股関節が脱臼をしている状態をいい、女性の方が男性に比べて約5~7倍多くみられています。 

先天性股関節脱臼を生じてしまう原因としては周産期に緩みのある赤ちゃんの股関節に対して足を伸ばした位置でオムツ交換をするなどの習慣によって股関節が外れていくことが多いと言われています。

先天性股関節脱臼を診断されずにそのまま放置しておくと股関節の成長に対しても障害が出てきてしまいます。またしっかりと治療を行っていないと、股関節が変形をおこして長期的な機能障害となってしまいます。そのため、乳児健診などで病気を早期に発見し、治療介入を行うことが重要となります。

施術にはまず装具にて矯正し、1歳未満で診断されて治療を始めた場合は、装具による固定だけで良い結果が得られることが多くなっていますが、1歳以降の場合は装具だけでは完全に整復できないことが多くなります。

その後に関しては、股関節を元の位置に戻すことは不可能となっていますが、股関節や骨盤の位置異常による痛みやそこが原因で生じる腰痛や坐骨神経痛・肩こりなどに対して骨盤から背骨のズレを整え、体全体のバランスを少しでも整えておくことが重要となります。

変形性股関節症

変形性股関節症は先天性股関節脱臼の後遺症や股関節自体の形成不全などといった子供の時の病気や発育障害の後遺症が主な原因となっており変形性股関節症全体の80%といわれています。しかし、最近は高齢社会となったため、特に明らかな原因となる病気にかかっていなくても年齢とともに変形性股関節症を発症する場合があります。

変形性股関節症の主な症状は、関節の痛みになります。変形性股関節症の最初は立ち上がりや歩き始めに足の付け根に痛みを感じるようになります。その後、症状が進行すると、その痛みが強くなってしまい、場合によっては持続的に股関節が常に痛んだり、夜間痛がおこったりします。

施術としては股関節の構造自体を変えることはできませんが、筋肉の緊張によって股関節の痛みが生じている場合が多くみられているため、マッサージやストレッチを行って筋肉の緊張を減らすことが重要になります。また、痛む股関節をかばった結果、他の部位の負担が強くなり痛みを生じることがあるため、腰などの股関節周辺の筋肉を柔らかくする必要性があります。