腰の痛み

腰の症状

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある椎間板と呼ばれているクッション的な立場をしているものの一部が飛び出した結果、神経に当たり、手足の痛みやしびれなどの症状が出てしまう疾患となっています。

椎間板が存在するおかげで背骨しなやかに動くことができています。背骨の後ろには脊柱管というものに囲まれた空間が存在し、この中を脳と手足をつなぐ神経が通っています。この脊柱管に椎間板が飛び出して神経が圧迫されるとその神経の先に存在する手足の痛みやしびれが出現したり、手足を動かしにくくなってしまいます。

腰椎椎間板ヘルニアの症状は、お尻や足の痛み・しびれや手足の力が入りにくく動かしにくくなります。
この痛みやしびれに関しては下半身のどこにでも出てしまう可能性がありますが、その中でもお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、腰のヘルニアの代表的な症状となっています。

腰のマッサージを行って筋を柔らかくする場合もありますが、それでも症状が改善しない場合は腰の手術をして痛みを軽減させる手段もあります。

ぎっくり腰

ぎっくり腰とは腰の骨である腰椎は5個の骨で構成されており、それを支えている椎間板や関節、筋肉や靱帯などに損傷が起こり、強い痛みが生じるために発症します。

ぎっくり腰は正式には急性腰痛と言われており、重い物を持ったら突然腰が痛くなり動けなくなってしまうなどがみられ、欧米ではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれています。

多くのぎっくり腰の場合は1~2週間程度で自然と痛みが軽減していきますが、時間の経過とともに症状の改善がみられない場合や下半身に痛みやしびれなどの症状が出現した場合などは椎間板ヘルニアなどの病気が隠れている場合がありますので注意が必要となります。

施術としては発症直後に関しては痛みが強く生じてしまうため横向きで寝るなどの楽な姿勢を取るなどしてアンシングを行います。

その後、痛みが軽減してきたら動けないほどの痛みが生じている場合を除き、少しずつ動いていきます。昔はぎっくり腰をおこした時は安静にしておくといわれていましたが、現在ではしっかり動いた方が早く良くなるといわれています。

痛みが軽減してきたとともに、筋肉の緊張が強くなっている所を中心にマッサージやストレッチなどを行っていきます。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

脊柱管狭窄症とは背骨の中を通る脊髄からの神経の通り道である脊柱管を構成する骨や靱帯が厚くなったり硬くなったりして、脊柱管が圧迫を受け狭くなってしまう病気のことを言います。

脊柱管狭窄症は脊柱管を構成する背骨や靱帯、椎間板などが変形し、狭くなったり、背骨のずれであるすべり症や椎間板ヘルニアなどが原因で脊柱管が圧迫されてしまいます。

脊柱管狭窄症のおもな症状は、歩行時や立っているときにおしりから足にかけて痛みやしびれが出現します。また、間欠性跛行といって、歩くと症状が強くなってしまい、休憩すると症状が軽くなることが多くみられています。

脊柱管狭窄症の治療として保存治療には、薬物療法やブロック注射を使用します。また、脊柱管狭窄症の症状は神経の圧迫だけではなく、神経周囲の血流障害もみられるため、筋に対するマッサージを行って血流を良くして痛みの軽減を行います。

脊柱管狭窄症の症状が強く出現し、日常生活にも影響するのであれば腰の手術を行う場合もあります。

分離すべり症

背骨は、骨が積み木のように連なって出来ており椎体と椎弓という骨の部分で出来ています。さらに背骨の中には、脊柱管という神経の入っている管があります。

一般的には腰椎は背骨がバランス良く連なっているものの、腰椎すべり症の場合は何らかの原因によって背骨のバランスが悪くなった結果、背骨を支えている背筋や背骨の中を通っている神経に負担がかかり、さまざまな症状が出てしまう疾患となっています。 

分離すべり症の症状としては主要なものは腰痛と足の痛みが出現します。また、背骨の神経の圧迫が強い場合は、長い距離を歩くと、おしりや足などに痛みや痺れが出てきて歩きにくくなる症状である間欠性跛行(かんけつせいはこう)が出現してしまいます。

施術としてはコルセットなどを使用することにより背筋や神経の負担を軽減させていきます。それとともに背筋周りを中心としたマッサージやストレッチ、腹筋を中心とした腰まわりの筋力訓練などを行います。

しかし、痛みやしびれが非常に強い場合や、今までやれていたことが困難になるなど日常生活に影響が出始めてしまった場合は腰の手術を行う場合もあります。

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

坐骨神経は人体のなかでもっとも太く、長い神経となっており、腰のあたり~足先まで伸びている非常に長い神経となっています。

坐骨神経が圧迫されてしまうと腰やおしり、 太もも、ふくらはぎや足先などに非常に広い範囲で電気が走ったような痛みや、 しびれ、強く筋肉が張っている感じなどの症状が生じます。このような症状で生じる痛みを総称して坐骨神経痛と呼びます。

このように坐骨神経痛は「病気」の名前ではなく、おしり~太ももの後ろ側が痛くなる「症状」をいいますが、原因は一概にならずさまざまあります。

原因で最も多いと言われるのが、「椎間板ヘルニア」によって腰の神経が圧迫されて症状が出る場合があります。その他にも、「脊柱管狭窄症」や、おしりの筋肉によって坐骨神経が圧迫される「梨状筋症候群」などが原因としていわれています。

施術としては「梨状筋症候群」など筋肉によって坐骨神経が圧迫されている場合も多くみられているため、筋肉やストレッチを行って筋肉を柔らかくする必要性があります。

しかし、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」などによって坐骨神経が圧迫されている場合は手術が必要な場合もあります。