「先生助けて」来院されたのは、60代男性。
リタイアされて、健康維持のため3年前からスポーツジムに通われている男性の患者様です。 ランニングマシーンや筋トレで体力アップを図っておられ 当時は膝痛で当院へ通院されてました。
その中での一コマです。

近くの 整形外科で検査したら、骨に異常はないが、骨膜(こつまく)に炎症を起こしていて、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)と言われたんや。
整形外科に数回通院して、電気治療を受けたが状況が変わらず痛みが残ります。


【触診、視診】
臀部(お尻)、大腿部外側(太もも)、膝外側、下腿部外側(スネ)
左足の外側すべてが、炎症を起こしてる状態で、右足と比べると軽く腫れてるのがわかりました。
両側X脚気味。
足関節を診ると過回内。(足首が内側に捻じれてる)
足裏を診ると、土踏まずの減少。
【診断】
X脚が原因で足関節が内側に捻じれて、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)だけでなく、シンスプリント(疾走型)も併発してる状態。
【治療内容】
- 左骨盤と腸腰筋(インナーマッスル)の調整
- 左下肢の緊張をほぐすためのマッサージ
- 左足関節のアライメント調整。
- 炎症部3か所(下腿部上下、膝の外、大腿部外側)に超音波、ハイボルト治療。
- 自宅でのストレッチ指導。
【治療 3回目】
・ランニングシューズに当院で制作した部分インソール入れて試していただき様子を見ることに
【治療 1か月経過】
- 足関節の過回内改善傾向にあり
- 患者さま自身80%改善を自覚。
【治療 1か月半経過】
10キロマラソン出場され足に違和感もなく完走されました。 大会本番まで2週間に1回、メンテナンスのため来院。 その都度、緊張してる筋肉を緩める為マッサージを施す。
【トライアスロン翌日】


「ここに来て良かったわ」「ここを選んで良かったわ」・・・
治療家として一番心に響く言葉です。 草津にはたくさんの整骨院があります。 その中で、ラック鍼灸整骨院を選んでいただいた事にホントに感謝しております。 「ここなら治してくれるだろう」と 期待を持って来院される患者様に応える為、これからも毎日努力してまいります。
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)とはランニングによる膝障害の代表。
膝の屈伸運動を繰り返す事により腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が大腿骨外果(だいたいこつがいか){膝の外側の骨}とこすれて骨膜(骨の表面)を引っ張り、炎症を起こして痛みが発生します。
特にマラソンなどの長距離ランナー、バスケットボール、水泳、自転車、エアロビ、バレーなどの選手によく見られます。
原因
オーバーユース、硬い路面や下り坂を走ったり、下腿(かたい)のアライメント不良(いわゆるX脚)
症状
大腿骨外果周辺に圧痛、特に靭帯(じんたい)の走行に沿って痛みが放散。
検査方法
膝90°屈曲、外果部で腸脛靭帯を押さえてから膝を伸ばしていくと痛みがでる。外側半月板とよく似た痛みが出るので判別が必要。